ジクロフェナクナトリウム1%軟膏の臨床的位置づけと薬理学的特性 | KusuriJapan

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)であるジクロフェナクナトリウムの外用製剤は、変形性関節症や筋肉痛に対し、全身性の副作用リスクを低減しつつの局所鎮痛効果を提供します。

薬理作用と適応ジクロフェナクはシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害し、プロスタグランジンの生合成を抑制することで鎮痛・抗炎症作用を発揮します。1%軟膏製剤は、変形性関節症(手、膝、股関節など)や筋肉痛、外傷後の腫脹・疼痛に対して適応があります。経皮吸収と組織移行性局所適用されたジクロフェナクは、皮膚から浸透し、皮下組織、筋肉、滑膜液中へ移行します。経口投与と比較して血中濃度は低く抑えられるため、消化管障害や腎障害などの全身性副作用のリスクが相対的に低いのが特徴です。ただし、過敏症の既往や喘息患者への使用には注意が必要です。使用上の注意と指導点効果発現までには数日の継続使用が必要な場合があります。また、光線過敏症のリスクがあるため、塗布部を日光に長時間さらさないよう患者指導が必要です。ニューキノロン系抗菌薬との併用による痙攣誘発リスクについても留意すべきです。