人工涙液成分カルボキシメチルセルロース(CMC)の特性と臨床応用 | KusuriJapan
ドライアイ治療薬や点眼薬の基剤として広く使用されるCMCは、優れた保水性と粘弾性を持ち、角膜上皮の保護と涙液層の安定化に寄与します。
物理化学的特性CMC(Carboxymethylcellulose)は、セルロース由来の水溶性高分子であり、角膜表面のムチン層に類似した挙動を示します。高い保水能力により、点眼後の滞留時間を延長し、長時間の潤い効果を提供します。ドライアイへの効果涙液減少型および蒸発亢進型のドライアイにおいて、眼表面の摩擦を低減し、異物感や乾燥感を緩和します。また、防腐剤を含まない単回使用製剤(ユニットドーズ)は、防腐剤による角膜障害リスクを回避できるため、頻回点眼が必要な重症例に適しています。創傷治癒促進CMCは角膜上皮細胞の遊走を妨げず、微小な傷の修復をサポートする環境を整えるため、コンタクトレンズ装用時の不快感軽減や、術後の眼表面ケアにも応用されています。