アンピシリン・スルバクタム(ユナシン)の適正使用と耐性菌対策 | KusuriJapan
β-ラクタマーゼ阻害薬配合ペニシリン系抗菌薬であるアンピシリン・スルバクタムは、呼吸器感染症や腹腔内感染症の第一選択薬の一つですが、耐性菌の増加に伴い適正使用が求められています。
抗菌スペクトルと特徴アンピシリンにβ-ラクタマーゼ阻害薬であるスルバクタムを配合することで、ペニシリン耐性の黄色ブドウ球菌、インフルエンザ菌、バクテロイデス属などの嫌気性菌に対しても抗菌力を回復させています。誤嚥性肺炎、肺化膿症、腹膜炎などで経験的治療(Empiric Therapy)によく用いられます。耐性菌の動向近年、大腸菌などの腸内細菌科細菌において、アンピシリン・スルバクタム耐性が増加傾向にあります。特にESBL産生菌には無効であるため、重症例や院内感染例では、地域のアンチバイオグラムや感受性結果に基づいた慎重な薬剤選択が必要です。副作用モニタリング主な副作用として下痢、肝機能障害、発疹などが挙げられます。また、伝染性単核球症の患者への投与は皮疹のリスクが高まるため禁忌です。腎機能低下患者では用量調節が必要です。