腫瘍浸潤リンパ球(TIL)療法:転移性消化器がんでの有望な臨床試験結果 | KusuriJapan
悪性黒色腫以外の固形がんに対するTIL療法の可能性を探る臨床試験において、転移性消化器がん患者で顕著な治療効果が確認されました。個別化免疫療法の適応拡大が期待されます。
TIL療法の基本原理TIL療法は、患者のがん組織に浸潤しているリンパ球を採取・体外増殖させ、大量に活性化したT細胞として再び患者に戻す養子免疫療法です。悪性黒色腫では高い奏功率が確認されていますが、他の固形がんへの応用は発展途上でした。消化器がんでの臨床エビデンス今回報告された試験では、進行・転移性の消化器がん(大腸がん、胃がんなど)患者を対象に、最適化されたTILプロトコルが適用され、腫瘍縮小や病勢安定化が複数例で確認されました。免疫原性が低い(Cold Tumor)とされがちなこれらのがん種においての効果は、特に注目に値します。今後の展望TIL製造プロセスの標準化・効率化が進めば、より多くの患者に適用可能となります。免疫チェックポイント阻害剤との併用戦略を含め、第III相試験への進展が期待されます。