鼻咽頭がんに対する集学的治療の進歩:化学放射線療法と免疫療法 | KusuriJapan

進行鼻咽頭がんの標準治療は、従来の放射線単独療法から、シスプラチン併用化学放射線療法(CCRT)に加え、免疫チェックポイント阻害薬を組み入れた集学的治療へとシフトしています。

治療パラダイムの変遷鼻咽頭がんは放射線感受性が高いがん腫ですが、局所進行例では遠隔転移のリスクが高く、全身療法が必要です。導入化学療法(Induction Chemotherapy)の追加や、CCRT後の免疫療法維持療法が、無増悪生存期間(PFS)と全生存期間(OS)を有意に延長することが臨床試験で示されています。PD-1阻害薬の役割EBウイルス関連が多い鼻咽頭がんでは、PD-L1の発現頻度が高く、PD-1阻害薬(ニボルマブ、ペムブロリズマブ、トリパリマブなど)が高い奏効率を示します。プラチナ製剤抵抗性の再発・転移例に対しても重要な選択肢となっています。副作用管理とQOL強度変調放射線治療(IMRT)の普及により、唾液腺や視神経などの正常組織への線量を低減し、晩期障害(口腔乾燥、嚥下障害など)を軽減することが可能になってきました。