DNAアプタマーによる白血病幹細胞標的療法の開発 | KusuriJapan
白血病再発の主因である白血病幹細胞を選択的に標的とするDNAアプタマーが開発されました。薬剤輸送担体としてだけでなく、アプタマー自体が細胞毒性を持つ二重機能が特徴です。
がん幹細胞と再発白血病の治療後再発は、化学療法に抵抗性を示すがん幹細胞(LSC: Leukemia Stem Cell)の残存が主要原因と考えられています。LSCを選択的に排除することで、根治率の向上と再発リスクの低減が期待されますが、正常造血幹細胞との選別が課題でした。DNAアプタマーの利点DNAアプタマーは、特定の標的分子に高い親和性で結合する短鎖核酸分子であり、抗体に比べて製造コストが低く、免疫原性も低い利点があります。今回開発されたアプタマーは、LSCに発現する特異的なマーカーを認識します。二重の治療メカニズム注目すべきは、このアプタマーが単なる薬剤デリバリー担体として機能するだけでなく、結合した標的細胞に対して直接的な細胞毒性を示す点です。化学療法との併用で、LSCを含む包括的な腫瘍細胞除去が可能になると期待されます。