希少腎がんのドライバー変異特定:遺伝子再構成による腫瘍増殖メカニズム | KusuriJapan
進行の速い希少なタイプの腎細胞がんにおいて、特定の遺伝子再構成(融合遺伝子)ががん化の主要なドライバーであることが解明されました。これを標的とした新たな分子標的薬の開発につながる発見です。
クロモプレクシーと融合遺伝子ゲノム解析により、複数の染色体が複雑に断裂・再結合する現象(クロモプレクシー)によって生成された融合遺伝子が、腫瘍の増殖シグナルを恒常的に活性化していることが突き止められました。これは特定の希少腎がんサブタイプに特徴的な変異パターンでした。診断と治療の標的この融合遺伝子は強力な診断マーカーとなり得ます。また、融合タンパク質のキナーゼ活性などを阻害することで、劇的な治療効果が得られる可能性があります。現在、既存の阻害剤の転用可能性や新規薬剤のスクリーニングが進められています。希少がん研究の重要性患者数の少ない希少がんは研究が進みにくい領域ですが、詳細な分子機構の解明が、類似の変異を持つ他のがん種の治療へのヒントになることも多く、ブレイクスルーの源泉として重要視されています。