膵臓がん標的RI内用療法の開発:セラノスティクスへの応用 | KusuriJapan

膵臓がん細胞に特異的に集積する新規放射性医薬品が開発され、診断(イメージング)と治療を一体化した「セラノスティクス」としての臨床応用が期待されています。

薬剤の特性開発された薬剤は、膵臓がん細胞表面に高発現するインテグリンなどの受容体を標的とするペプチドに、治療用放射性同位体(ルテチウム-177やアクチニウム-225など)を結合させたものです。細胞内への滞留性が高められており、持続的な放射線照射効果が期待できます。診断と治療の連携治療に先立ち、同じ標的分子に対する診断用薬剤(ガリウム-68など標識)を用いてPET撮像を行うことで、薬剤の集積状況を事前に評価できます。これにより、治療効果が期待できる患者層を高精度に選別することが可能です。難治性がんへの希望外科的切除不能な局所進行例や転移性膵がんに対し、正常組織への被曝を抑えつつ、強力な殺細胞効果をもたらす新たな治療選択肢として、早期の臨床試験開始が計画されています。