FGFR2/EGFR二重標的療法による膵臓がん発症予防の可能性 | KusuriJapan

がん遺伝子FGFR2の抑制が膵臓がん前駆病変の進行を遅らせ、さらにEGFRを同時標的とすることで発症自体を予防できる可能性が前臨床研究で示されました。

膵臓がんの課題膵臓がんは、症状出現時には既に進行していることが多く、5年生存率が極めて低い難治性悪性腫瘍です。ハイリスク患者(慢性膵炎、BRCA変異保有者など)に対する早期介入や化学予防戦略は確立されていません。FGFR2とEGFRの役割本研究では、膵上皮内腫瘍(PanIN)から浸潤性膵管腺がんへの進展過程において、FGFR2シグナルが重要な役割を果たしていることが確認されました。さらに、FGFR2とEGFRの二重阻害は、膵発がんを効果的に抑止しました。ハイリスク群への臨床応用既存のFGFR阻害剤(エルダフィチニブなど)やEGFR阻害剤は臨床的に使用されており、これらの組み合わせによる化学予防戦略の実現可能性が示唆されました。膵がん高リスク患者への予防的介入という新たなパラダイムが期待されます。