顔貌AI解析による生物学的年齢測定:がん患者の予後予測への応用 | KusuriJapan
顔写真から生物学的年齢(FaceAge)を推定するAIツールが開発され、がん患者の予後予測に有用であることが示されました。実年齢よりも老けて見える(生物学的年齢が高い)患者は、治療後の生存率が低い傾向にあります。
バイオマーカーとしての「顔」顔の老化特徴は、全身の健康状態や生理的老化の蓄積を反映していると考えられます。AI(ディープラーニング)を用いて顔写真を解析し算出した「FaceAge」は、血液検査や身体機能検査と同等以上に、個人の生物学的な脆弱性(フレイル)を捉える指標となり得ます。がん予後との相関研究では、FaceAgeが実年齢より高い患者群において、化学療法や放射線治療の忍容性が低く、全生存期間が短いことが確認されました。この非侵襲的で簡便なバイオマーカーは、治療強度の決定や早期介入の判断材料として活用できる可能性があります。デジタルヘルスへの展開スマートフォン等で撮影した写真で健康リスクを評価できるこの技術は、遠隔医療や日常的な健康モニタリングへの応用も期待されます。ただし、倫理的な側面やプライバシーへの配慮も重要な検討課題となります。