急性骨髄性白血病(AML)の免疫逃避機構:SLAMF6の役割 | KusuriJapan

AML細胞表面に発現する受容体SLAMF6が、白血病細胞の生存シグナルを活性化し、免疫監視機構からの逃避を促進していることが発見されました。新規治療標的として期待されます。

SLAMF6による自己活性化SLAMファミリー受容体は通常、免疫細胞間の相互作用を制御しますが、一部のAML細胞ではSLAMF6が異常高発現しています。これが同種結合(ホモフィリック結合)することで、オートクリン的な生存シグナルが伝達され、白血病細胞のアポトーシス抵抗性が増強されます。治療標的としての可能性SLAMF6を標的とした抗体医薬(エラツズマブの類縁など)は、この生存シグナルを遮断すると同時に、NK細胞やマクロファージによる抗体依存性細胞傷害活性(ADCC)を誘導することで、AML細胞を排除する可能性があります。臨床的意義SLAMF6の高発現はAML患者の予後不良と相関することが示唆されており、予後予測マーカーとしての有用性とともに、既存の化学療法抵抗性例に対する新たな治療戦略への応用が研究されています。