造血幹細胞の老化を追跡するDNAバーコード技術:血液疾患の早期予兆を検出 | KusuriJapan
血液細胞に自然に蓄積する遺伝子変異(DNAバーコード)を追跡することで、造血幹細胞の老化度やクローン性造血(CHIP)の広がりを評価する新技術が開発されました。白血病や心血管疾患のリスク予測に応用可能です。
クローン性造血(CHIP)とは加齢に伴い、特定の遺伝子変異を持つ造血幹細胞が異常に増殖し、血液細胞の大部分を占めるようになる現象をクローン性造血と言います。これは血液がんのリスクを高めるだけでなく、炎症反応を通じて動脈硬化などの心血管疾患リスクも増大させることが分かっています。自然発生的バーコードの利用研究チームは、ミトコンドリアDNAなどの自然変異をマーカーとして利用し、造血幹細胞のクローン構成を低コストで解析する手法を開発しました。これにより、症状が出る数年前から異常なクローンの拡大を検知できます。予防医療への応用この技術を用いて「血液の年齢」を測定することで、将来の疾患リスクを予測し、早期の生活習慣介入や抗炎症治療を行うなどの予防的措置が可能になるかもしれません。健康長寿に向けた新たな診断指標として注目されます。