ESMO 2025(欧州臨床腫瘍学会)のハイライトと注目演題 | KusuriJapan
ESMO 2025では、周術期免疫療法、新規ADCの長期成績、リキッドバイオプシーの臨床応用などが主要テーマとなりました。実臨床を変えるpractice-changingなデータが発表されました。
周術期治療の進歩早期肺がんや膀胱がんにおける、術前・術後補助化学療法への免疫チェックポイント阻害薬の上乗せ効果(全生存期間の延長)が複数の大規模試験で確認され、標準治療の改訂が確実視されています。ADCのブレイクスルーHER2、TROP2、CEACAM5などを標的とした新規ADCのデータが発表され、特に婦人科がんや消化器がんにおける既存治療抵抗例への有効性が注目を集めました。耐性メカニズムに関するトランスレーショナルリサーチも活発です。精密医療の普及ctDNA(循環腫瘍DNA)を用いたMRD(微小残存病変)モニタリングによる術後補助化学療法の省略試験や、AI病理診断を用いたバイオマーカー探索など、個別化医療を具現化する技術の臨床導入が進んでいます。