FDAがIgA腎症治療薬アタシセプト(TRUTAKNA)を迅速承認――Vera Therapeutics | KusuriJapan
FDAがVera TherapeuticsのアタシセプトをIgA腎症に対して迅速承認。日本では未承認。
要点 FDAがVera Therapeuticsのアタシセプト(米国名TRUTAKNA)をIgA腎症(IgA nephropathy)に対して迅速承認(accelerated approval)した アタシセプトはBAFF(B細胞活性化因子)およびAPRIL(増殖誘導リガンド)の両方を標的とする融合タンパク質であり、既存の単一標的薬とは異なる作用機序を持つ 日本では本剤は未承認であり、国内での使用には現時点で法的根拠がない IgA腎症における治療の現状と本承認の位置づけ IgA腎症は、糸球体にIgA免疫複合体が沈着することで慢性的な炎症と腎機能低下をきたす疾患であり、末期腎不全への進行リスクが高い。従来の治療はレニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害薬を中心とした支持療法が主体であったが、近年は疾患修飾を目指した新規薬剤の開発が加速している。 2023年にはFDAがブデソニド腸溶製剤(ネフィガード)を同疾患に承認し、2024年にはスパルセンタン(フィルスパリ)も承認を取得した。アタシセプトはこれらに続く形で迅速承認を受けたものであり、作用点の異なる選択肢が臨床に加わることになる。 BAFFとAPRILの二重遮断という作用機序 アタシセプトは、IgA産生に関与するサイトカインであるBAFFとAPRILの両方を同時に阻害する融合タンパク質(TACI-Fc融合体)である。IgA腎症の病態