FDAが希少腎疾患IgA腎症治療薬sparsentan(米国名Filspari)を承認――Travere Therapeuticsが正式取得 | KusuriJapan

FDAがIgA腎症を対象にスパルセンタン(米国名Filspari)を承認。日本では未承認であり、国内代替薬との位置づけ整理が求められる。

要点 FDAがTravere Therapeuticsのスパルセンタン(米国名Filspari)をIgA腎症(IgAN)に対して承認したと報告された エンドセリン受容体とアンジオテンシンII受容体を同時に拮抗する二重作用機序が特徴とされ、既存のRAS阻害薬単剤とは異なるアプローチを示す 日本では現時点で未承認であり、国内で承認済みの治療選択肢との比較・位置づけの確認が臨床上の課題となる IgA腎症は進行性の希少腎疾患であり、既存治療には限界があった IgA腎症(IgA nephropathy; IgAN)は、糸球体メサンギウムへのIgA沈着を特徴とする慢性腎炎で、成人の原発性糸球体腎炎のなかでも頻度が高い疾患とされる。一方で、10〜20年の経過で約30〜40%の患者が末期腎不全へ進行するとも報告されており、長期的な腎保護が重要な課題となる。 従来の標準治療はレニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害薬による血圧・蛋白尿管理が中心であったが、蛋白尿の十分な抑制が得られない症例も少なくなく、新たな治療選択肢が求められていた。近年は補体系を標的とした薬剤や副腎皮質ステロイドの腸管標的製剤なども登場し、治療の選択肢は広がりつつある。 スパルセンタンはエンドセリンとアンジオテンシンIIを同時に阻害する スパルセンタン(一般名:sparsentan、米国名:Filspari)は、エンドセリンA受