GE薬協が後発品「安定供給システム」を運用開始――企業間の情報共有で過剰在庫積み増しを防ぐ | KusuriJapan
GE薬協が後発品企業間で出荷調整情報を共有する「安定供給システム」の運用を開始し、過剰な供給制限や在庫積み増しの抑制を目指す。
要点 日本ジェネリック製薬協会(GE薬協)が2026年6月、後発品企業間で出荷調整情報を共有する「安定供給システム」の運用を開始した 正会員29社に加え、新設の「安定供給ネットワーク会員」14社も利用可能で、対象製品名・規格・調整期間を参照できる 情報の非対称性が生んでいた過剰な供給制限や無駄な増産・在庫積み増しの抑制が期待される 出荷調整が連鎖する構造的問題 後発医薬品の出荷調整が発生した際、他社はその調整がいつまで続くのかを把握する手段をほとんど持っていなかった。このため、不安に駆られた企業が自社製品の供給を過剰に絞ったり、逆に必要以上の増産・在庫積み増しに走ったりする事態が繰り返されてきた。情報の非対称性が、個々の出荷調整を業界全体の供給不安へと増幅させる構造が問題視されていた。 システムの概要と参加範囲 GE薬協の川俣知己会長(日新製薬社長)は2026年6月5日、日本ジェネリック医薬品流通協会の講演会で同システムの運用開始を明らかにした。システムでは、出荷調整が発生した製品について、製品名・規格・調整期間の情報を参加企業が閲覧できる。これにより各社は自社の供給対応を適切に検討・判断できるようになるとされる。 利用対象はGE薬協の正会員社29社にとどまらず、今回新たに設けた「安定供給ネットワーク会員」として参加する14社(協会ホームページに掲載)にも開放されている。正会員以外