iPS細胞由来NKT細胞を用いたがん免疫療法:2026年に治験開始へ | KusuriJapan

iPS細胞から作製したNKT細胞(iPS-NKT)を用いた新規がん免疫療法の臨床試験が2026年に開始される見通しです。頭頸部がんを対象に、高い抗腫瘍効果と即納性を兼ね備えた「他家移植」による治療モデルの確立を目指しま…

iPS-NKT細胞療法の開発進展iPS細胞技術を応用した新たながん免疫療法の開発が進んでいます。理化学研究所などの研究グループは、iPS細胞から分化誘導したナチュラルキラーT(NKT)細胞(iPS-NKT細胞)を用いた治療法の治験を、2026年を目処に開始すると発表しました。NKT細胞は強力な抗腫瘍活性を持ち、かつアジュバント作用に優れた免疫細胞です。頭頸部がんを対象とした臨床応用本治療法の最初のターゲットとして、進行・再発頭頸部がんが想定されています。従来の自家NKT細胞療法では患者ごとの細胞調整に時間とコストがかかるのが課題でしたが、iPS細胞バンク由来の細胞を用いる「他家移植」により、即納かつ均質な細胞製剤の提供が可能となります。がん免疫療法の新たなパラダイムiPS-NKT細胞は、直接的な腫瘍殺傷能力に加え、患者自身の免疫系(NK細胞やCD8陽性T細胞など)を活性化する「アジュバント効果」を持っています。これにより、長期的な免疫記憶の誘導や、免疫チェックポイント阻害薬との併用による治療効果の増強が期待されています。