TRMT6によるtRNA修飾と大腸がん進行:新規治療標的としての可能性 | KusuriJapan
大腸がんではTRMT6酵素の発現が亢進しており、tRNAの修飾を介してヒストン合成を促進し、がん進行に寄与していることが明らかになりました。新たな治療標的として期待されます。
tRNA修飾とがんトランスファーRNA(tRNA)はタンパク質翻訳に必須の分子であり、その化学修飾は翻訳効率や正確性に影響します。がん細胞では、特定のtRNA修飾酵素の発現が異常に亢進していることが知られています。TRMT6の機能TRMT6は、tRNAのN1-メチルアデノシン(m1A)修飾を触媒する酵素です。本研究では、TRMT6が特定のtRNA(tRNA-Lys-TTT-1-1)を安定化させ、ヒストンタンパク質の合成を促進することで、大腸がん細胞の増殖を支持していることが示されました。治療標的としての展望TRMT6を阻害することで、ヒストンmRNAの翻訳がコドン特異的に抑制され、がん細胞の増殖が抑えられる可能性があります。tRNA修飾経路は新たな抗がん剤開発の標的として注目されています。