神経変性疾患関連タンパクの凝集とがん発症リスクの関連性 | KusuriJapan
アルツハイマー病などの神経変性疾患に関連するタンパク質(アミロイドβやタウなど)の異常凝集が、がんの前駆病変においても観察され、発がんプロセスに関与している可能性が示唆されています。
共通する病理メカニズムタンパク質の品質管理機構(プロテオスタシス)の破綻は、神経変性疾患とがんの双方に共通する特徴です。p53などのがん抑制タンパク質がアミロイド様凝集体を形成し、その機能を喪失することが、発がんの初期段階で起きていることが報告されています。診断バイオマーカーとしての可能性これらの異常凝集体(オリゴマー)を検出することで、画像診断で見つかる前の微小ながん病変や、高リスク状態を特定できる可能性があります。血液や脳脊髄液を用いた新規バイオマーカー開発が進んでいます。治療標的の共有シャペロン誘導物質や凝集阻害薬など、タンパク質の立体構造異常を是正する薬剤が、神経変性疾患だけでなく、がん予防や治療にも応用できる可能性があり、ドラッグリポジショニングの観点からも注目されています。