住友化学、医薬品事業が牽引し黒字転換:北米市場での成長が寄与 | KusuriJapan
住友化学の2025年3月期決算は、医薬品セグメントの好調により最終損益が黒字に転換する見通しです。特に北米における進行性前立腺がん治療薬などの販売増が業績回復の主因となっています。
業績V字回復の背景前期に巨額の赤字を計上した住友化学ですが、構造改革と共に、傘下の大日本住友製薬(Sumitomo Pharma)が展開するグローバル戦略品が収益を下支えしました。市場予想を上回る黒字確保は、医薬品事業の底堅さを示しています。主力製品の動向北米市場では、進行性前立腺がん治療薬「オルゴビクス」や、子宮筋腫・子宮内膜症治療薬「マイフェンブリー」などの売り上げが伸長しています。特許の崖(パテントクリフ)への懸念がある中で、これら新製品の成長が経営の安定化に寄与しています。今後の課題黒字化は達成したものの、持続的な成長のためには次なるブロックバスターの育成や、石油化学部門の再編など、依然として経営課題は残ります。医薬品事業が生み出すキャッシュフローをいかに次世代の成長投資に回せるかが鍵となります。