再発AMLに対する新規CAR-T療法:HLA-DRB1標的抗体KG2032の有効性 | KusuriJapan

再発・難治性の急性骨髄性白血病(AML)に対し、HLA-DRB1バリアントを標的とする新規CAR-T細胞療法が開発されました。マウスモデルにおいて強力な抗腫瘍効果を示し、新たな治療選択肢として臨床試験が計画されています。

AML治療におけるアンメットニーズ急性骨髄性白血病(AML)は、標準化学療法や造血幹細胞移植後も再発するリスクが高く、再発・難治例に対する有効な治療法は限られています。B細胞性腫瘍で成功しているCAR-T療法ですが、AMLにおいては正常造血幹細胞への毒性(オンターゲット/オフ腫瘍毒性)が壁となり、開発が難航していました。新規標的:HLA-DRB1研究チームは、特定のアレルを持つHLA-DRB1分子が、正常な造血幹細胞にはほとんど発現せず、AML芽球に特異的に高発現していることに着目しました。この分子を認識するモノクローナル抗体KG2032を用いたCAR-T細胞は、正常細胞を温存しつつ、白血病細胞を選択的に攻撃することが確認されました。CAR-NK細胞への応用と今後の展望本研究では、T細胞だけでなく、NK(ナチュラルキラー)細胞にCARを導入したCAR-NK細胞においても同様の抗腫瘍効果が示されました。CAR-NKはサイトカイン放出症候群のリスクが低いとされるため、より安全性の高い治療プラットフォームとなる可能性があります。現在、ファースト・イン・ヒューマン試験に向けた準備が進行中です。