転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)に対する治療進展:PARP阻害薬の役割 | KusuriJapan
BRCA遺伝子変異陽性の進行前立腺がんに対し、PARP阻害薬ニラパリブ(Niraparib)とアビラテロンの併用療法が、無増悪生存期間を有意に延長することが示されました。
相同組換え修復異常(HRR)を標的前立腺がんの約20-30%には、DNA修復に関わる遺伝子(BRCA1/2など)の変異が見られます。PARP阻害薬は、これらの細胞に対して「合成致死」を誘導し、がん細胞を選択的に死滅させます。MAGNITUDE試験の結果第3相臨床試験において、ニラパリブ+アビラテロン+プレドニゾロンの併用療法は、プラセボ群と比較して、画像上の無増悪生存期間(rPFS)や化学療法開始までの期間を有意に改善しました。特にBRCA変異を持つサブグループで高い効果が確認されています。プレシジョン・メディシンの実践この結果は、進行前立腺がん患者における遺伝子検査(コンパニオン診断)の重要性を裏付けるものであり、個々の遺伝的背景に基づいた最適治療の選択が可能になりつつあります。