第一三共「エンハーツ」の躍進とADC技術によるグローバル展開 | KusuriJapan

第一三共の抗体薬物複合体(ADC)「エンハーツ」が世界的な売上拡大を見せています。独自のADC技術プラットフォームを武器に、同社はグローバル・メガファーマへの飛躍を目指しています。

抗体薬物複合体(ADC)技術の革新「エンハーツ(トラスツズマブ デルクステカン)」は、HER2陽性乳がん治療におけるパラダイムシフトをもたらしました。第一三共独自のDXd ADC技術は、薬剤と抗体を結ぶリンカー技術の改良等により、高い薬物抗体比(DAR)とバイスタンダー効果を実現し、従来の治療抵抗性腫瘍に対しても優れた有効性を示しています。適応拡大と市場浸透HER2陽性乳がんに加え、HER2低発現乳がん、HER2陽性胃がん、肺がんなど(HER2変異陽性)へと適応が拡大されており、各国のガイドラインでも推奨レベルが引き上げられています。これにより、ブロックバスターとしての地位を確固たるものにしています。企業変革と今後のパイプラインかつての低分子創薬中心のビジネスモデルから、ADCを中心としたモダリティへの転換(ピボット)が奏功しています。現在、Patritumab Deruxtecan(HER3-DXd)やDatopotamab Deruxtecan(Dato-DXd)など、次世代のADC開発も進行中であり、がん領域におけるグローバルリーダーとしてのプレゼンスを高めています。