免疫老化の新たなメカニズム:脂質代謝酵素ELOVL2の活性低下 | KusuriJapan
多価不飽和脂肪酸の合成に関わる酵素ELOVL2の加齢に伴う活性低下が、免疫細胞(白血球)の老化を促進し、血液がんのリスク上昇に関与していることが明らかになりました。
脂質代謝と免疫老化のリンクELOVL2は、抗炎症作用を持つ長鎖多価不飽和脂肪酸(LC-PUFA)の合成に必須の酵素です。研究により、加齢とともに造血幹細胞や免疫細胞においてELOVL2の発現がエピジェネティックな制御により低下することが判明しました。血液がん発症リスクとの関連ELOVL2機能不全マウスでは、造血幹細胞の機能異常や、白血病発症に関連する遺伝子変異の蓄積が観察されました。細胞膜の脂質組成変化がシグナル伝達異常を引き起こし、細胞老化や腫瘍化を促進するメカニズムが示唆されています。アンチエイジング・がん予防への示唆この発見は、ELOVL2活性の維持や適切な脂質摂取が、免疫系の若さを保ち、加齢性疾患や血液がんの予防につながる可能性を示しています。代謝介入による新たな予防医療のアプローチとして注目されます。