記事索引に戻る

セルペルカチニブ、RET融合固形腫瘍に正式承認――FDAが腫瘍横断的適応を認定

FDAがセルペルカチニブのRET融合陽性固形腫瘍への腫瘍横断的正式承認を付与した。日本では未承認。

要点 FDAが2025年、セルペルカチニブ(米国名Retevmo)に対しRET融合陽性固形腫瘍を対象とした腫瘍横断的(tumor-agnostic)正式承認を付与した 従来の加速承認から正式承認へ格上げされた形であり、肺・甲状腺以外の固形腫瘍にも適応が拡大された点が新しい 日本では本剤は未承認であり、RET融合陽性腫瘍に対する国内の治療選択肢は限られる RET融合陽性腫瘍とはどのような疾患か RET(rearranged during transfection)遺伝子の融合変異は、非小細胞肺がん(NSCLC)の約1〜2%、甲状腺がんの一部に加え、膵がん・大腸がん・唾液腺がんなど多様な固形腫瘍でも検出される。頻度は低いものの、RET融合は腫瘍増殖のドライバーとして機能するため、阻害薬の標的として注目されてきた。 従来の化学療法や免疫療法では奏効率が頭打ちとなるケースが多く、RET選択的阻害薬の登場以前は有効な治療選択肢が乏しかった。 正式承認への格上げ――加速承認からの経緯 セルペルカチニブは、Eli Lillyが開発したRET選択的チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)である。FDAはまず2020年にNSCLC・甲状腺がんを対象として加速承認を付与し、その後の試験成績を踏まえて正式承認へ移行してきた経緯がある。 今回FDAが付与した腫瘍横断的正式承認は、LIBRETTO-001試験を主要な根拠としている。同試験は、RET融合陽性の多様な固形腫瘍患者を対象とした単アーム試験であり、客観的奏効率(ORR)および奏効持続期間(DOR)が主要評価項目として設定された。FDAは同試験の結果をもって、肺・甲状腺以外の固形腫瘍においても臨床的に意義のある奏効が示されたと判断したとされる。 承認の核心――腫瘍横断的適応の意義 腫瘍横断的承認とは、原発臓器を問わず特定のバイオマーカー(本件ではRET融合)を有する腫瘍全般に適応を認める形式である。FDAはこれまでにも、ペムブロリズマブ(MSI-H/dMMR)やラロトレクチニブ(NTRK融合)などで同様の承認形式を採用してきた。 セルペルカチニブへの今回の適応拡大により、希少なRET融合陽性腫瘍を持つ患者が、原発部位にかかわらず同一の分子標的薬にアクセスできる可能性が広がったと報告されている。コンパニオン診断による適切な患者選択が前提となる点は変わらない。 主な副作用とモニタリング項目 セルペルカチニブの添付文書(米国)に基づき、臨床上注意すべき主な有害事象を以下に示す。 肝機能障害 :ALT/AST上昇(Grade 3以上を含む)が報告されており、定期的な肝機能モニタリングが推奨される 高血圧 :投与開始後早期から発現しうるため、血圧管理が必要とされる QT延長 :心電図モニタリングの実施が求められる 出血イベント :重篤な出血が報告されており、抗凝固薬との併用時は注意が必要とされる 過敏反応 :発熱・発疹を伴う過敏症が報告されており、発現時は休薬・減量を考慮する 胎児毒性 :妊娠可能な女性への投与時は避妊指導が必要とされる 日本での承認状況と代替となる選択肢 セルペルカチニブは現時点で日本未承認である。国内でRET融合陽性腫瘍の治療を検討する際には、承認済みの薬剤の適応範囲や、治験・患者申出療養制度の活用が選択肢となりうる。 参考として、日本で承認済みの腫瘍横断的または類縁の分子標的薬にはラロトレクチニブ(NTRK融合陽性固形腫瘍)がある。ただし作用機序・標的が異なるため、RET融合陽性腫瘍への代替としての使用は適応外となる。詳細な治療方針については、担当医・薬剤師にご相談ください。 今後の見通し RET融合陽性腫瘍に対する腫瘍横断的承認の確立は、次世代シーケンシング(NGS)を用いた包括的ゲノムプロファイリングの臨床的重要性をあらためて示すものといえる。日本においても、がんゲノム医療の普及に伴いRET融合が検出される症例は増加傾向にあり、今後の国内承認申請の動向が注目される。 免責事項 本記事は 海外医療情報の翻訳・要約による情報提供を目的 としており、 日本国内における医薬品の承認・効能効果を保証するものではありません。 医師の診断・処方に代わるものでもありません。 個別の症状に対する判断は必ず医療従事者にご相談ください。 個人輸入を検討される場合は、自己責任の原則および 厚生労働省 個人輸入ガイドライン をご確認ください。 出典: FDA (GNews) — https://news.google.com/rss/articles/CBMisgFBVV95cUxOQkZXQ0xPLTU3M05kM2lLQ0EtT29JNi04RWd6MXNfWGFCa0w4bmYxV0phSWVrWjUzWko4WEYweFNoVWd5MHdZOWhYam1RMmQyTHRiRHNmdE1ac0VlSzFIaGJwd2tRc2ZGUEJJYUhzdkprbzJ5VERYLVMxOHppRnBGSEpwWlRMUl9oNXNMX0hMYWplRVZOdWUyU1F5N1RpUllQdHFmeVc4bjhPS2ROQXQwcjhR?oc=5 この記事は新義豊株式会社の薬事情報パイプラインにより自動生成され、 薬機法準拠の三層 lint を通過した上で公開されています。