世界初の1日1回経口PCSK9阻害薬、FDAが承認――MSDのMK-0616
FDAがMSDの経口PCSK9阻害薬MK-0616を承認。注射剤に次ぐ初の1日1回内服薬として脂質管理の選択肢が広がる。
要点 FDAが2025年、MSD(米国名Merck)の経口PCSK9阻害薬MK-0616を承認した。PCSK9阻害薬クラスとして初の経口製剤とされる。 注射剤(エボロクマブ・アリロクマブ)が主流だったPCSK9阻害療法に、1日1回の内服という新たな投与形態が加わった。 日本では現時点で未承認であり、国内での使用には承認取得が必要となる。 PCSK9阻害薬はこれまで注射剤のみだった PCSK9(前駆タンパク質転換酵素サブチリシン/ケキシン9型)は、肝細胞表面のLDL受容体を分解に導くタンパク質である。このPCSK9を阻害することでLDL受容体の発現が維持され、血中LDLコレステロール(LDL-C)が低下する。 これまで臨床で使用されてきたPCSK9阻害薬は、エボロクマブ(米国名Repatha)およびアリロクマブ(米国名Praluent)のいずれも皮下注射製剤であった。投与間隔は2〜4週ごとで、自己注射の手技習得や注射部位反応が患者負担となる場合があった。インクリシラン(米国名Leqvio)は年2回投与の核酸医薬だが、やはり注射剤である。経口製剤の開発は、アドヒアランス向上の観点から長年の課題とされてきた。 FDAがMK-0616を承認――経口PCSK9阻害薬として初 FDAは2025年、MSDが開発した経口PCSK9阻害薬MK-0616を承認した。MK-0616は環状ペプチド構造を持つ低分子様化合物であり、PCSK9タンパク質に直接結合してLDL受容体との相互作用を遮断する機序を持つ。1日1回の経口投与という簡便な投与形態が特徴とされる。 承認の根拠となった臨床試験では、スタチン治療を受けている高LDL-C血症患者を対象に、MK-0616がLDL-Cを有意に低下させることが示された。詳細な試験成績(PFS・HRに相当するLDL-C低下率や心血管イベントへの影響)については、FDAの承認情報および添付文書を参照されたい。 既承認の注射製剤との位置づけ 以下に、主なPCSK9阻害薬の概要を示す。 一般名 米国ブランド名 投与経路 投与頻度 日本承認状況 エボロクマブ Repatha 皮下注射 2週または月1回 承認済 アリロクマブ Praluent 皮下注射 2週または月1回 承認済 インクリシラン Leqvio 皮下注射 年2回(初回・3カ月後以降) 承認済(2023年) MK-0616 未定(米国承認済) 経口 1日1回 日本未承認 日本では、エボロクマブ・アリロクマブ・インクリシランの3剤がPCSK9阻害薬として承認されており、家族性高コレステロール血症や心血管リスクの高い脂質異常症患者に使用されている。MK-0616は現時点で日本未承認であり、国内での使用には今後の承認申請・審査が必要となる。 臨床上の留意点 MK-0616は経口製剤であるため、消化管吸収に影響する食事・薬物相互作用の確認が重要となる可能性がある。また、スタチンとの併用を前提とした試験設計が多く、単独での位置づけは添付文書の適応条件を精査する必要がある。 副作用プロファイルや長期的な心血管アウトカムへの影響については、承認審査資料および今後公表される市販後データを参照することが求められる。Grade 3以上の有害事象の頻度や肝機能・腎機能への影響についても、処方前に最新の添付文書を確認されたい。 経口製剤の登場が脂質管理の選択肢を広げる 注射剤に対する心理的・手技的ハードルが服薬継続の障壁となっていた患者層において、1日1回経口投与という選択肢は、アドヒアランス向上に寄与する可能性がある。一方で、経口吸収の個体差や食事の影響など、注射剤にはない管理上の注意点も生じうる。 日本における承認の見通しについては現時点で公式な情報がなく、今後のPMDA審査の動向を注視する必要がある。詳細については医師・薬剤師にご相談ください。 【承認状況に関する注記】 MK-0616は日本未承認です。本記事は情報提供を目的としており、特定の薬剤の使用を推奨するものではありません。個人輸入の可否・手続きについては本記事では扱いません。 免責事項 本記事は 海外医療情報の翻訳・要約による情報提供を目的 としており、 日本国内における医薬品の承認・効能効果を保証するものではありません。 医師の診断・処方に代わるものでもありません。 個別の症状に対する判断は必ず医療従事者にご相談ください。 個人輸入を検討される場合は、自己責任の原則および 厚生労働省 個人輸入ガイドライン をご確認ください。 出典: FDA (GNews) — https://news.google.com/rss/articles/CBMi0AFBVV95cUxOWkJsREZjUlhBQlRWV0F5dkhPWVB2M05qUjM3U0xuNkxyM0lRTGVCXzl3UEhib0ZFMUc3NFktMUk3STlvcXFRWnlGb0ZDUkhCTXBTeXgyYkl4X0hzOGg0MGJFb1ZGYzhmNU5SOWdhU1IwVTg2bmRsNXJKWXJ6eU1LVnhGQXpjSVpzN1o3VHNrX0h4ME5iMFFQNkVVUThyMW5ZVEYtRm4tZnY0Y3NFeFJhSEtCZ2dCcE1pTjRIa3VoUWIxYWpnMVktUElXSmd1aVVH0gHWAUFVX3lxTE80c1JlZjVnZDNWbWlqY1pCSW5pdnFlTGpsZ3hERnltb3NpUG1yeWVUMTBaNFIzWjVhbW5HcVh0NVAzZktxb3hENVVDd29DVWtPN0FRdzlmZ29US2xzd0tTbE5CejVEanVTS18ydjFwMTVHZTRQWnlhb01hakxyV00zeUUyTGJBY1gzUFdLNXI1aXkxSDVDRHJEWFkzMTlJODJxUFBuTTRKeFdqbFpqc2NMMl92clpsOE1pOTdxYkxJVXdPc2dNQ2ZsMEFvRDZfMU1EY0ctOHc?oc=5 この記事は新義豊株式会社の薬事情報パイプラインにより自動生成され、 薬機法準拠の三層 lint を通過した上で公開されています。