ノバルティスのFabhalta、IgA腎症に対してFDAが通常承認を付与
FDAがノバルティスの補体B因子阻害薬イプタコパン(Fabhalta)をIgA腎症に対して通常承認へ格上げした。
要点 FDAがノバルティスの経口補体B因子阻害薬イプタコパン(米国名Fabhalta)について、IgA腎症(IgAN)への適応で加速承認から通常承認へ格上げした 第III相APPLAUSE-IgAN試験において、尿蛋白クレアチニン比(UPCR)の有意な低下と腎機能保護効果が確認され、通常承認の要件を満たした イプタコパンは日本未承認であり、国内での使用には現時点で法的根拠がない IgA腎症の治療はなぜ難しいのか IgA腎症は、IgA1を含む免疫複合体が糸球体メサンギウムに沈着し、補体系の過剰活性化を介して慢性的な炎症と線維化を引き起こす疾患である。進行すると末期腎不全に至るリスクがあり、日本でも慢性糸球体腎炎の中で最も頻度が高い疾患の一つとされる。従来の治療はレニン・アンジオテンシン系(RAS)阻害薬による血圧・蛋白尿管理や副腎皮質ステロイドが中心であったが、長期的な腎機能保護には限界があった。補体系の代替経路を標的とする新規機序への期待が高まっていた背景がある。 FDAが通常承認へ格上げした根拠 FDAは今回、イプタコパン(Fabhalta)のIgAN適応について、加速承認から通常承認への転換を認めた。根拠となったのは第III相APPLAUSE-IgAN試験の結果である。同試験では、イプタコパン200mgを1日2回経口投与した群において、プラセボ群と比較してUPCRが統計学的に有意に低下したことが示された。さらに、推算糸球体濾過量(eGFR)の低下抑制という腎機能保護効果も確認されたと報告されており、これが臨床的エンドポイントとして通常承認の要件を満たすと判断された。 イプタコパンは補体代替経路のB因子を選択的に阻害する経口低分子薬である。補体系の上流を遮断することで、IgA免疫複合体沈着後の炎症カスケードを抑制する機序とされる。既存の生物学的製剤とは異なり、経口投与が可能な点が臨床運用上の特徴の一つとして挙げられる。 安全性プロファイルと臨床上の留意点 APPLAUSE-IgAN試験で報告された主な有害事象には、上気道感染、頭痛、高血圧などが含まれる。補体系を阻害する薬剤に共通する懸念として、莢膜形成菌(髄膜炎菌・肺炎球菌・インフルエンザ菌)に対する感染リスクの上昇がある。FDAの承認条件として、投与前のワクチン接種(髄膜炎菌ワクチンを含む)が求められている点は、処方時に確認が必要となる。 主なモニタリング項目は以下のとおりである。 尿蛋白(UPCR)および血清クレアチニン・eGFRの定期的な評価 莢膜形成菌感染症の徴候(発熱・頭痛・項部硬直等) 血圧管理(高血圧の発現・増悪) ワクチン接種歴の確認(髄膜炎菌・肺炎球菌) 日本での承認状況と代替薬の位置づけ イプタコパン(Fabhalta)は現時点で日本未承認である。国内でIgAN治療に承認されている薬剤としては、RAS阻害薬のほか、2023年以降に承認されたブデソニド腸溶性製剤(ネフィガード)やスパルセンタン(フィルスパリ)などが選択肢として加わっている。補体系を標的とする薬剤の国内承認動向については、今後の厚生労働省・PMDAの審査状況を注視する必要がある。 参考として、日本で承認済みの免疫関連薬(IgAN以外の適応を含む)にはナタリズマブ、ウパダシチニブ、シロリムスなどがあるが、これらはIgAN治療を主たる適応とするものではなく、直接の代替薬とはならない。 今後の見通し 今回の通常承認への格上げは、補体代替経路を標的とする治療戦略がIgANにおいて臨床的エビデンスを積み上げつつあることを示す一つの節目といえる。日本国内での開発・申請動向については現時点で公表情報が限られており、詳細は医師・薬剤師にご相談ください。 【注意事項】 イプタコパン(Fabhalta)は日本未承認薬です。本記事は医療従事者向けの情報提供を目的としており、特定の薬剤の使用を推奨するものではありません。個人輸入の可否・手続きについては本記事では取り扱いません。 免責事項 本記事は 海外医療情報の翻訳・要約による情報提供を目的 としており、 日本国内における医薬品の承認・効能効果を保証するものではありません。 医師の診断・処方に代わるものでもありません。 個別の症状に対する判断は必ず医療従事者にご相談ください。 個人輸入を検討される場合は、自己責任の原則および 厚生労働省 個人輸入ガイドライン をご確認ください。 出典: FDA (GNews) — https://news.google.com/rss/articles/CBMiiwFBVV95cUxPOFJRYnNfVmdRbmt5RmVaLXV2ano4ODB6b3hjTWtCVGR4UDRHbHFsWkZTR2FscjV2SzJYay1rVmZnRDF2UEFjQWhsY0JTeEZ1RVlDcTljdkpwWFRKcTFDanZyMHZQU3FjY01xZl9HdHJELWlQT1BQeFFhci1zVnk2bDFsMC1OVGI4VExn?oc=5 この記事は新義豊株式会社の薬事情報パイプラインにより自動生成され、 薬機法準拠の三層 lint を通過した上で公開されています。